六曜とは?

★『六曜』とは? (六曜の意味はこちら)

日本には古くから『六曜(ろくよう・りくよう)』という、日にちの吉凶を示す指標があります。
カレンダーにも記載されているとても身近な『六曜』(六輝とも呼ばれています)ですが、いったい何なのでしょうか?

不動産の取引の中にも、大切な日があります。
『印鑑を押すとき(申込日・契約日)』『お金を支払うとき(決済日)』『引越しをするとき』
これは人生の中で、そう多くはない一大イベントです。
「この大イベントをする日は縁起のいい日を選びたい!!」という人も多いのではないでしょうか。

そこで登場するのが『六曜』。その他に『選日』『十二直』『二十八宿』等たくさんの暦注がありますが
多くのカレンダーに記載のある『六曜』が一番有名なのではないでしょうか。

(選日:「一粒万倍日」や「不成就日(ふじょうじゅび)」など)
信憑性があるのか否か、それは明らかではありませんが、
気に掛けることで意識や行動が変わるのであれば、それは気に掛けざるを得ません。

★一体いつからあるのでしょう?

宋(中国)の六壬時課(りくじんじか)と言う時刻の吉凶占いが元になっているようです。
その後、平安時代、中国の陰陽五行の思想を元に、日本独自で発展し『陰陽道』という学問が成立しました。
(天武天皇が『陰陽道』を創りました!主に天皇や国家に関わることについて”怪異””災害””疫病”等の際にその意味や
対処を占うものとして、陰陽部門・暦部門・天文部門からなる組織『陰陽寮』を創設)
その後の発展の中で、江戸時代後期『六曜』が暦注として、流行したとされています。

しかし、明治時代、旧暦(太陰太陽暦)から太陽暦に改暦される際、その混乱を防ぐため明治政府が
『六曜は科学的根拠はなくただの迷信であり、信じてはならない』という、禁止令が出されました。
(陰陽道は既に明治3年には廃止されていました)
禁止令に対し、民衆による大きな反発を招き、『六曜』はすぐに復活!
かえって重視されるようになったといいます。
昭和20年第二次世界大戦後、政府による統制が廃止され、暦注入りのカレンダーが一般的に
販売されたことにより、ここでもまた『六曜』が流行しました。

★ところで六曜、どうやって決めている?

元々太陰暦(1ヶ月が29日or30日で1年は356日という月の満ち欠けの周期を元にした暦法)
で成り立っていた『六曜』なので旧暦の一日は、1/1:先勝、2/1:友引、3/1:先負・・・と決まっています。

六曜の順番は「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」ですが、前述したように旧暦の一日が決まっています。
だから、それを無理やり太陽暦に合わせると、その前日の六曜が途切れたり、同じになったりすることがあるのですね。
因みに。間近な日程で確認してみると、2024/3/9(大安)なので、3/10は本来(赤口)のはずですが、
3/10は旧暦の2/1なので、一日ルールにより、(友引)となっています。

★まとめ
692年から1844年までの9回(大きく分けると3回「太陰暦→太陰太陽暦→太陽暦)の改暦を経て、
中国の陰陽五行の『六曜』から、日本独自に少しずつ名前や意味解釈を変化させて行きました。
科学的根拠はなく、日付も意味解釈も変わってきた『六曜』は、信憑性を欠く迷信なのかもしれません。

それでも、1200年も前から始まり、今もなお風習慣習として残っているいうことを思うと、感動してしまいます。

宗教とは関係なく、だれもが、お守りを買ったりおみくじを引いたりします。
『吉凶を知りたい!特別な日は縁起のいい日を選びたい』という気持ちはごくごく当たり前なことだと思います。

しかし、暦注などに縛られすぎて、思考や行動が不自由に感じてしまうのでは本末転倒ですね。
制限するのではなく、選択するひとつの指標として活用すると、よりその一日を大切にすることができると思いますので
気になる方はぜひ活用してみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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